臨床美術士によるアートセラピー活動
臨床美術をベースに活動してきたアートセラピー
数々の培った実績を自信にかえ
活動範囲を広げていきます
絵を描いたり、歌を歌うことで心が軽くなった経験はありませんか?
何かを「表現」することは、心を癒やす力があります。
近年、欧米やオーストラリアでも「クリエイティブ・ヘルス(創造的健康)」という考え方が広がっているようで、心身の健康やクオリテ・オブ・ライフ(生活の質)とクリエイティビティのつながりを指す言葉です。例えば、精神的な問題や慢性的な病気に苦しむ人のために専門的な訓練を受けたアーティストが講師となってワークショップを行い、病状の改善や薬の量を減らすなどの効果を上げています。
慢性的な痛みや不治の病を抱える患者にとっては、アートに夢中になる時間が気晴らしとなり、苦痛が軽減する効果が実証されているといいます。
私の心は、 緩和ケア病棟で、痛みを軽減し穏やかに過ごされる中、今まで手に取ったことのないパステルで楽しそうに描かれる作品の色彩が豊かで、お見舞いに来られる家族の方との優しい空気が流れていたこと。 小児病棟で、家族から離れ辛い治療を頑張る中、夢中になってパステルを塗り込みながら笑顔が生まれたこと。 混乱する思考に押しつぶされそうになった時に、パステルを手に取り夢中になる無の時間、その僅かな時間で優しさが取り戻せることを知っているのです。
アートに接することで、少しでも苦痛が軽減され、治療効果に繋がり元気な笑顔が見られるように、寄り添っていきたいと思うのです。
臨床美術とは(クリニカルアートとは)
臨床美術とは独自のアートプログラムを用いて、臨床美術士の働きかけにより、絵を描く、オブジェを作るといった創作活動そのものを楽しむプロセスを通して、脳を活性化させ、認知症の予防や改善、心の解放や意欲の向上、子供たちの感性を育む教育、働く人たちへのメンタルヘルスケアなどに効果が期待できるアートセラピーの一つです。臨床美術の大きな特徴は五感を刺激し、感じることによって誰もが楽しめ、美術表現ができるようになることです。
金子健司というアーティストが1996年に始めたもので、独自のアートプログラムに沿った創作活動をするもの。当初は認知症の症状改善を目的として開発された。金子氏、脳神経外科の医師、それにファミリーケアアドバイザーが協力して独自のアートプログラムを開発した。普通の創作活動との違いは、心理的アプローチではなく、医師らとチームを組んだ美術家からのアプローチであることが大きな特徴です。
プログラムは脳が生き生きとなるように工夫されているということと、臨床美術士の働きかけにより、参加者の意欲と潜在能力が引き出されるということ。認知症の症状改善を目的として始まったが、現在では認知予防、或いは子供たちの感性を育む教育の分野、医療の分野、また会社の研修や心のケアという場面でも実施されるようになってきている。
★『臨床美術』及び『臨床美術士』は、日本における(株)芸術造形研究所の登録商標です。
<臨床美術の5つの魅力>
- 年齢、性別、人生のバックボーンに関係なく楽しめる
- 作品が手元に残ります
- 具体的に作品の良いところを伝え認めることができます
- 自分自身を発見することができます
- 希望がもてます
※発起人の井上千恵美はこの臨床美術士の資格を保有しております。
活動実績
臨床美術士としての活動実績を抜粋します